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2006年08月28日

「明日世界が滅びるとしても 今日、君はリンゴの木を植える」

「明日世界が滅びるとしても 今日、君はリンゴの木を植える」

開高健の言葉だそうだ。

好んで色紙に書いていたらしい。



塾という仕事をしていて

子供たちを見ていると

こういう気持ちになろうと思うことがある。



「りんごの木」を植えることに疑問を持ったことはない。

小さな苗が大きく育つところを想像します。

緑の葉が太陽の光を受ける。

枝々に真っ赤なりんごが実る。

雨が降り、雨があがる。

りんごの実から水滴が落ちる

その一瞬に水滴には360度の世界が映る。



この世界全体はそう簡単には滅ばないけど

われわれひとりひとりが見ている世界は

われわれが死ぬと滅んでしまう。

ひとりひとりが見る世界

ひとりひとりが聞く世界

ひとりひとりが感じる世界を

すべて重ね合わせてこの世界ができあがっている気がします。



「りんごの木」を植えるということは

今日一日を一生懸命に生きるということだと思う。

迷いなく生きることだと思う。




今日も涼しかった。

ツクツクボウシが最後の声を響かせていた。



  
posted by りんご at 16:41 | 塾とパズルと日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする