それで明日からは『展開図の筆算』を作りはじめようと思っています。
以前、ベネッセのDS開発部門の方が塾に来られて話をしていたんですが
彼がしきりに「チューニングが出来てるかどうか」ってことにこだわっていました。
任天堂はゲームの発売日を平気で延期してくるって。
それはより良いチューニングをするためらしい。
ゲームの面白さはチューニングしだいだって言ってた。
結局、入試の問題っていうのもチューニングが非常に大事なんだと思っています。
その学校の問題のトーンに合わせていくことを作問者は考えているのでしょう。
入試問題もパズルも全体的な音色を合わせないといけない。
昔、中上健次のエッセイに「木箱をこじ開けるように読んで欲しい」みたいなことが書いてあった。
力の入れ方がわからないと箱を開けたときに箱自体がボロボロになってしまう。
ややもすれば中身まで破損させてしまうだろう。
最小限の力で適切に開けられた箱は再現が可能なような展開図を見せるだろう。
しかし難関中学の問題は頑丈な木箱に詰められて目の前にくる。
その箱を制限時間内に開けてみせなければならない。
私はその技術を伝える塾をしていこうと思っています。
中上健次のエッセイは『夢の力』だったと思う。
私はひとまず「筆算シリーズ」を出していく予定です。
回転の筆算、影の筆算、時計の筆算という感じです。
すべての音色は難関校受験にあわせていきます。
そのようにチューニングしていきます。